三匹のこぶた
暖かい日や寒い日など気温の変化が大きかった5月、体調を崩さずにお過ごしでしょうか。
今日は、お家にいてもお話に親しんで頂きたく、『三匹のこぶた』を紹介します。
*三匹のこぶた*
ここに『3びきのこぶた』のきょうだいがいました。
あるひ、おかあさんぶたがいいました。「みんなは、ずいぶんおおきくなったわ! これからは、じぶんでいえをたてて、くらしなさい。」
おかあさんぶたにいわれて「どんないえをつくろうかな?」と、こぶたたちはがんがえました。
「ぼくは、わらのいえをつくるよ! だって、かんたんだもん!!」 あきっぽい1ばんうえのおおぶたちゃんは、ぼくじょうからわらをもらってきて、あっというまに『わらのいえ』をつくりました。
「ぼくは、きのいえにしよう! たきぎひろいが、とくいだからね!!」 のんきな2ばんめのちゅうぶたちゃんは、もりできをあつめます。トントントン。くぎをうって『きのいえ』のできあがり。
でも、3ばんめのこぶたちゃんのいえは、まだできあがりません。 「おそいな・・・どんないえをつくっているのかな?」 おにいさんぶたが、みにいきました。
「ぼくは、じょうぶないえをつくりたいんだ! だから、れんがでいえをつくるよ!!」 おもいれんがをつみあげて、しっかりとかべをつくります。 あさからずっとはたらいて、こぶたちゃんはあせびっしょり。
「かんたんな、いえにすればいいのに」 「あれじゃ、おやつをたべるひまもないね」 おにいさんぶたがかえったあとも、こぶたちゃんはいえをつくりつづけます。
「できた! これなら、どんなあらしがきてもへっちゃらさ!!」こぶたちゃんはおおよろこび。
いえができて、3びきのこぶたはそれぞれのいえでくらしていました。
そこに、はらをすかせたおおかみが、おおぶたちゃんのいえにきました。「おいしそうな、こぶたのにおいがするぞ! たべてしまおう。 おおい、どあをあけておくれ。」 わらのかべのすきまから、おおかみをみておおぶたちゃんはびっくり! わらのいえのなかで、ぶるぶるふるえていると・・ 「どあをあけないなら、こんないえふきとばしてやる!」おおかみは、いきをすいこむとちからをこめて「ふー!」とおもいきりいきをふきかけました。
するとわらのいえは、あっというまにふきとんでしまいました。
「うわぁ!おおかみだ!!」 おおぶたちゃんは、ちゅうぶたちゃんの『きのいえ』に逃げ込みましたが、おおかみもおってきて「こんないえも、ふきとばしてやる! ふーー!」
きのいえもふきとんでしまいました。
おおぶたちゃんとちゅうぶたちゃんは、いそいで『れんがのいえ』ににげました。 れんがのいえでは、こぶたちゃんがまっていました。 「きっと、このいえもこわされちゃうよ・・」と、なきがおのおにいさんぶた。 「れんがのいえは、じょうぶだからだいじょうだよ!」と、こぶたちゃんははげまします。
いえのそとでは、おおかみがにんまり。 「このいえもふきとばして、3びきともたべてやる!」 いきをすって「それ、ふーー!」
「あれ? もういちど、ふーーーーーー! ありゃ?」 なんどやっても、れんがのいえはうごきません。 しかし、あきらめないおおかみは「あそこからはいれば・・」と、れんがのいえのえんとつから、いえのなかにはいることをおもいつきました。 それをしったこぶたたちは、いそいでだんろになべをおき、ひをつけました。
そうとはしらずにえんとつからおりたおおかみは、あついおゆのなかに "どぼん!" 「あちちちっっ」と、おおやけどをしてにげていきました。
「やった! おおかみがにげたぞ!!」とおおよろこびのこぶたたち。 それからは、3びきでなかよく くらしたそうです。
おしまい。
保育園には、他にも楽しいお話や紙芝居がたくさんあります。 保育園に来たら、お友達や先生と一緒に楽しみましょうね。